行方不明
あれは数年前の話でした。
とある先生より依頼を受けまして、行方不明の安否、現在は何処にいるのか探して欲しいとのことでした。
行方不明の方は、ストーブを点けたまま行方が分からない男性の老人の方でした。
その方々は、別居をしており、奥様は、朝夕には顔を出しに行く、御夫婦のかたです。
私は、神殿に座りまして、御神託を頂戴いたしました。
「白と緑とピンクが視えます」
「海と川の間にいます」
「深夜の12時には見つかります」
私は、居てもたってもいられず、高速道路を飛ばし、その方の自宅までお伺いをしました。
その時には、もう警察の方が自宅に集まっていました。
私は、自分で探すため、朝からの、その方の、行動を順を追って捜索することにしました。
御弟子さんに運転をしてもらい、助手席で、あの信号を右、あそこを右、と指示をしていました。
なんと、行きついたところは、霊園でした。
依頼者の方に、「〇〇霊園につきましたが?」と、お話をしました。
なんとそこは、以前、その方々の使用しておりました、霊園でした。
夜中の、暗い中、懐中電気を片手に。坂を上り、墓地内につきました。
「すみません、〇〇さんは来なかったですか~」と言いながら、霊園内を捜索しておりました。
「夕方に来たけど帰って行ったよ」と、御霊さんの方に教わりました。
夜中の、霊園は、凄く怖かったです。
白、緑、ピンクでしたので、もしかしたら、息子さんが県外にいらっしゃるので、某バス会社のバスで、息子さんのところでも行ったのかなと思っていました。
依頼者の方が、「なぜ、川と海の間にいると思われるのですかと、警察の方から聞かれていました」
「霊能者の先生が、その様に言っていたから・・・・」と答えたそうです。
どこの誰が信じるものですか。ましては、警察ですよ。「嫌だな~疑われるの嫌だな~と」
自分は思っていました。
最後に行きついた場所は、やはり自宅周辺です。そこから、なんも反応が無くなりました。
この近辺。30メートル以内にはいるのは分かってるのですが・・
警察の方々は、水路を捜索されています。
それから、30分ほど時間は経ったのでしょうか、警察の方が、無事に発見されてくださいました。
警察の方の話では、満潮時で、橋の下に、御遺体が引っかかって、見つけるのが困難だったそうです。
その、御遺体が、発見された場所には、白、緑、ピンクの看板のコンビニエンスストアーが交差点の角にありました。
息子さん思いだったので、某バス会社で息子さんの所にでも行ったのかと錯覚を起こしていました。
警察の方々も深夜に、この様な霊能者の言うことを信じて数十名の警察官を動員して、捜索してくださったことに、頭が下がるおもいでございます。
自分の、見立てでは、まだ暗いため、道路と勘違いをしてしまい、水路に転落をしてしまったのだと思っております。